こんにちは。ランニングブロガーのあこです。第40回 ロンドンマラソンが10月4日に開催されますで書きましたとおり、10月4日、ロンドンマラソンが開催されました。
エリウド・キプチョゲ選手(36・ケニア)の11連勝を阻んだのは、シュラ・キタタ選手(24・エチオピア)でした。海外のニュースをもとに、もう少し詳しくロンドンマラソン2020について調べてみました。
キプチョゲの最大のライバル、ベケレはケガで欠場
キプチョゲ選手のライバルとして注目されるケネニサ・ベケレ選手(38・エチオピア)は、ふくらはぎのケガにより、レース2日前の金曜日に棄権が報じられました。
キプチョゲの自己ベストは02:01:39(世界記録)
ベケレの自己ベストは、02:01:41
とたったの2秒差。
年齢も2歳差ということもあり、2人の勝負を楽しみにしているマラソンファンには残念な幕開けとなりました。
ベケレがロンドン・マラソン棄権、キプチョゲとの直接対決は幻に https://t.co/rHYMwwfxIC
— 陸上マニア (@rikujou_mania) October 3, 2020
それにしても素晴らしいのはキプチョゲの記録。7年前からマラソンで10連勝しています。
(出典:wikipedia)
天候
BBCのサイトでは
持続的な豪雨により、スコットランド、イングランド、ウェールズで40件を超える洪水警報が発令された |
というほどの悪天候のなか、ロンドンマラソンは行われました。
エリートが走っていたのは、セント・ジェームズ・パーク内の1周2kmのコースを19.8周するという周回コースで、ロンドンの風の強さは分かりませんが、路面は濡れています。キプチョゲの「寒かった」というコメントもありました。
(出典:https://mainichi.jp/english/articles/20201004/p2g/00m/0sp/064000c)
レース
以下、レースについて書かれた記事をまとめました。
- キタタが残り15分でペースを上げた
- キタタ、ビンセント・キプチュンバ(ケニア)、シサイ・レンマ(エチオピア)が最後のコーナーを曲がり、ホームストレートで競り合う。
- スプリントフィニッシュを勝ち取ったのは、キタタ。2時間5分41秒。キプチュンバは1秒後、レンマはさらに3秒後にゴールとなった。
- キプチョゲは2周遅れて8位でゴール。
- キプチョゲは「最後の15kmで、右耳がふさがれているように感じた。腰と脚にけいれんがあった」と語った。
- キタタは「このレースに向けて準備は万全だった。ケネニサ・ベケレがレースに向けてアドバイスをしてくれた。同じコースでトレーニングしたのでレースに勝ててとてもうれしい」と語った。
- さらにキタタは「キプチョゲはいつだっても僕らのヒーローであり、キングであることに変わりはない。今日彼は負けたけれど、明日、同じロンドンマラソンがあったとしたら、そこで勝てる人だし、オリンピックだって優勝できる人だ」とキプチョゲへの尊敬の念を述べた。
- 英国人選手2名のペースメーカーを務めたファラー(英国)はレースの結果について「とても驚いたし、我々にとってはショックだった。これまでのキプチョゲの実績を考えると、彼が大差で勝つと思っていた。しかしレースではこういうことが起こるものだ」と話した。
キタタは、レースについてのコメントをツイートしておらず、Runner’s World UKというランニングサイトのリツイートをしていました。「キタタはロンドンマラソン2020で何を着ていたか」というツイート。すべてNikeでした。そして天気はやはり寒そうです。
What did Kitata wear for his London Marathon win? https://t.co/JVvmIoDF1e
— Runner's World UK (@runnersworlduk) October 5, 2020
キプチョゲのツイートは「25km以降、(右)耳がふさがれたように感じ、そのままだった。スポーツとはこういうものだし、負けを認めて次のレースに勝つことに集中しなくてはならない」とのこと。
一般参加のランナーたちは…
この日、一般ランナーはバーチャルマラソンでの参加となりましたが、45,000人が109か国から参加しました。4日の0:00:00から同日の23:59:59までの間に、何度かに分けてもよいので、42.195kmを走るというもの。
前述のとおり、この日は暴風雨の予報だったため、少しでも早く始めようと、真夜中にスタートした一般ランナーもいたようです。
家族のサポートのもと、厳しい天候の中、完走したり、清々しい様子がツイッターなどに投稿されていました。
キタタ 母性くすぐり編
マラソン大会当日の朝、一般ランナーであるわたしたちですら、「レースの何時間前に、何を食べるか」を考えて行動します。「ゲン担ぎで、勝負の朝は、必ずこれを食べる」という人もいるくらいです。
そんななか、今年のロンドンマラソンの勝者であるキタタは、2019年のロンドンマラソンで4位でしたが、ゴールを振り返り、こんなことを告白していました。
朝ごはんを食べずに、フルーツですませてしまって…。その時は大丈夫だろうと思ったんですけど。でも35kmくらいから、お腹と背中がくっつくんじゃないかというくらい、お腹が空いてしまって。エネルギー切れでした…。 |
Thanks everybody. Today, I made tricky mistake, I didn't eat breakfast, I just had some fruits. I tought I'd be okay. But I end up being very hungry At 35/36k, I felt my stomach touching my back, super hungry. Went out of engery. I will be back and win the race. #LondonMarathon pic.twitter.com/h9XsdLOEN4
— Shura Kitata (@ShuraKitata) April 28, 2019
それでも4位でゴールできてしまうポテンシャルの高さ、すばらしいです。
これから先、キタタがマラソン大会に出場するのを見るたびに「朝ごはんはいっぱい食べたんか?朝は、しっかり食べなあかんで」とひとり、つぶやいてしまいそうな筆者でした。
ツイッターのフォロワー数が1600人というところも、とても親しみを感じます。
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